++ 君をつれて ++ |
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君は けらけらとよく笑い、走るよね たまに 僕の不注意なひと言でぷぃっと あさっての方に走っていく そっちは危ないよ…って言っても知らん顔 でも次の瞬間、 慌てた顔してこっちへ向かって走ってくる クスクス.....だから言ったでしょって言うと またぷうっと頬がふくれてる 何かを見つけては『これなぁに?』って 小さな目を丸くしていつまでも眺めてる 僕はあたりに注意をしながら君を見てる 君といると 初めてこの地に降り立った頃の ドキドキやワクワクした気持ちを思い出す もう忘れていた感覚・・・ いいや、 最初からそんな感覚があったのかも 覚えていない 長い月日が僕の心を麻痺させ 世界から色をなくしていた |
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それでも いつかの風景が あまりにも綺麗だったから 君に見せたくて呼び寄せようとしたけど 君はいつものように知らん顔を決め込んで しだいに、、僕は旅をする事に苦痛を感じていた そんな頃 実は僕を驚かせようとしてたこと 突然目の前に現れた君 降り立った日 笑いながら『やっと来れたよ』って話してたね あれから…僕の目に移るものは色を取り戻し 見たことがあるはずの風景が 君と一緒だと違うものにすら感じてしまう そうだ 君を連れて オレンジ色に輝く夕日を見にあの丘へいこう 陽が沈んだら月を追いかけて木立を抜けよう 疲れた時は君のために詩を口ずさもう 僕等の旅は始まったばかり この世界の全てを知りたいから 君を連れていくよ この手はもう 離さない |
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